✝NOCTURN✝

エリザベート・バートリー
みなさんは、この名前を聞いたことがありますか？
エリザベートは、女吸血鬼カーミラ（カルミラ）のモデルとなった歴史上の人物です。ブラム・ストーカ原作の吸血鬼ドラキュラを知らない人はいないと思いますが・・今日は意外に知られていない？エリザベートの事をお勉強してみます。



エリザベートはハンガリー・トランシルバニア地方で１５６０年に
名家バートリー家に生まれました。
聡明で美しい女性に育ったエリザベートは、１５歳でフィレンツェ・ナダスデイ伯爵と結婚しています。夫のフィレンツェはハンガリーの国民的英雄で戦に出陣して家を空けることが多く、
エリザベートは仲の悪い姑と２人家に残されることが多く。たまりこんでいたストレスを自分の美しさを磨く事と魔術の勉強に費やすことが増えていきました。
魔術やオカルトにすごく興味を持っていたエリザベートは、魔術師を城に呼んだり、動物の生贄をささげる儀式なども行っていました。
夫のフィレンツェがオスマン=トルコ軍と戦い５５歳で戦死すると時を同じくして４４歳だったエリザベートのオカルト趣味は,留まるところを知らず暴走しだします。

ある日、女中の少女がエリザベートの髪をくしですいていた時に、誤って絡まった毛を強く引いてしまい、それに激怒したエリザベートは、その少女の顔を狂ったように殴り続けます。その時に返り血がエリザベートの肌に付きそこだけ美しく若返ったように見えたエリザベートは命の源、そして老いを止めるためには若い少女の血だと思い込みます。
その日から、血への執着がエリザベートを変えていきました。若い少女を殺して血を飲み、肌に塗り、血のお風呂にはいりました。エリザベートは部下に命じて次々と女中たちを殺し、娘が足りなくなれば近くの農村から貧しい娘を集めては、自分の美しさを得るための残虐な血と死の宴を行っていました。
ですが・・農家の娘たちでは足りなくなると今度は下級貴族の娘たちにも手を出すようになり・・徐々にうわさが広まっていきます。ですが王族ともつながりのある家柄のエリザベートを簡単に調べることもできず時がたっていきます。
ある時、犠牲者の一人の下級貴族の少女が城から逃げ出したことで、エリザベートのしてきた悪事が明らかになります。
城を調べてみたところ６００人以上の娘の死体が見つかりました。エリザベートの部下や執事など一緒になって罪を犯してきた側近のものはすべて死刑にされましたが。主犯のエリザベートだけは、高貴な生まれだということで、窓もドアも塗りつぶされた塔に幽閉され３年後５４歳で死去しました。これが血の伯爵夫人と呼ばれたエリザベートの由来です・・・うぅぅぅ～怖い